【再入荷待ち】Waltz of the Flower and Star Ring

【再入荷待ち】Waltz of the Flower and Star Ring
瑞々しいグリーンベリルに様々なお色のサファイアがあしらわれたお花と、ロイヤルブルームーンストーンのお星さまがひとつになった、幻想的な魅力に満ちた「花と星のワルツ」のリング。

アームは植物の茎のようなデザインになっており、しっかりとした重厚感となめらかな着け心地を感じていただけます。
見たことがないのに、どこか懐かしさを覚えるような不思議なリングです。
子どもの頃にあった自分だけの大切な宝物、そのときのキラキラとした気持ちを思い出していただけますように。

"Waltz of the Flower and Star”【花と星のワルツ リング】
MATERIAL
K18
green beryl, multi color sapphire, royal blue moon stone
SIZE
サイズは12号です。
※サイズ直しは無料で承っております。
カートに入れた後、備考欄にご希望のリングサイズをご記入ください。
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STORY

  • - 物語より -

    「ふたりの夢のワルツ」
  • お花の精たちは、踊るのがだいすき。
    花びらで作られたピンクや黄色、うす水色のチュールドレスに身を包み、自然が奏でる音楽に合わせてリズミカルに手足を動かします。

    とりわけダンスのうまかったミントの花の精、ルルは葉に宿った朝露がポタリポタリとしたたり落ちる音に合わせて

    「さあさ美しく整えましょう」
    「ララルララ」

    「あぁなんて楽しいおしごとかしら」
    「パパッとね!」
  • こんな調子で優雅に歌いながら、魔法のような速さで、空間を心地よく整えていきます。ルルが通った場所はキラキラとした粉が舞い、木々たちは喜びました。

    それは美しい空間でないと生きていくことができない花の精たちにとって何よりも大切な”おしごと”であり、ルルが母から、そして代々受け継がれてきた自然界の”やくわり”でもありました。

    ルルは木々や蝶たちに手を振り、あいさつをしていきます。
  • すると、そのときです。

    「きゃあああ!!」
    ルルは思わず地面に頭を伏せました。

    「やあ。どうか、こわがらないで。」
    「ぼくの名前はロロ。星の精さ。きみはルルだろう?」

    長い間、上からその様子を眺めていた星の精ロロでしたが、その日はいてもたってもいられず、ルルのところへ落ちてきたのです。

    「え!なぜ私の名前を知っているの?ちなみに本当の名前はリュミエールというの。」
    初めて見る星の精に、興味津々の様子が隠せませんでした。

    「ルルはニックネーム。ところであなた、ロロだなんて珍しい名前なのね。よろしくね、ロロ!」
  • こわがる様子もなく、無邪気に話すルルの姿を、まるで子供を慈しむような目でロロは見ていました。

    見た目はまだ幼い星の男の子のように見えるロロでしたが、瞳だけは老成しているようなチグハグな魅力を放っていました。その瞳は白く、時折淡いブルーに光るのでした。
  • 「ルル、きみのことをずうっと上から眺めていたんだ。ぜひ、ぼくにダンスを教えてほしい。あんまりにも素敵だからぼくはお空の上から落ちてきてしまったよ。」

    照れ隠しのように小さく笑いながら言ったロロに、

    「もちろん、いいわ。」ルルは微笑んで、ロロに手を差し出しました。
    「何も考えないで。ハートで踊るの。」

    その様子をしずかに見守っていた草花たちでしたが、まるで指揮者の合図から演奏を始めるオーケストラのように、ぴたりと息をあわせてそれぞれの音を奏で始めました。
    なんて優しい音でしょう。
  • ロロはルルに導かれるがままに、草花たちの音にからだを委ね、時間を忘れて踊りました。

    まるで、本当に世界にふたりしか存在していないように無心に、そして情熱的に。
  • 踊りが終わったのは、あたりはすっかり暗くなり、草花たちが眠りについた頃。

    「ルル!ぼくはこんなに楽しい時間、生まれて初めてだよ!あぁこんなに素晴らしい世界があるのをぼくは今まで知らずに生きてきたなんて!」

    ロロの瞳の色は強いブルーに輝いていました。

    ルルは声を弾ませて話すロロの姿に嬉しさを隠しきれません。
    「また明日も同じ時間に来られるかしら?」

    いつもひとりで踊っていたルルにとっても、誰かと一緒に踊ることはとても楽しく、特別な体験だったのです。

    それからというもの、ふたりは来る日も来る日もルルが好んだワルツを踊りました。
    次第にぴったり息も合ってきて、ふたりはまるで一心同体のような気持ちになっていました。
  • 「ずうっとふたりで踊っていられたらいいのにな・・・。」

    しかし人間の世界で数えると、ロロの命はあと2000年以上あるのに対して、ルルに残された時間は3年ほど・・・。

    ふたりは時間を惜しむように、ひと時も離れることなく踊り続けましたが、とうとうお別れのときです。

    「ルル、きみとの思い出はぼくの中で永遠に生き続けるだろう。今まで、本当に、本当にありがとう。」ロロは初めて涙を流しました。
    その涙は、色とりどりの宝石のように煌めいて、ルルの頬にポタリと落ちては消えていきます。

    ルルはロロと過ごした幸福な思い出の中に溶けていきました。

    その後、ロロはルルから教わったワルツを星の精たちに教え、ふたつの文明の架け橋のような存在になりましたとさ。

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