踊りが終わったのは、あたりはすっかり暗くなり、草花たちが眠りについた頃。
「ルル!ぼくはこんなに楽しい時間、生まれて初めてだよ!あぁこんなに素晴らしい世界があるのをぼくは今まで知らずに生きてきたなんて!」
ロロの瞳の色は強いブルーに輝いていました。
ルルは声を弾ませて話すロロの姿に嬉しさを隠しきれません。
「また明日も同じ時間に来られるかしら?」
いつもひとりで踊っていたルルにとっても、誰かと一緒に踊ることはとても楽しく、特別な体験だったのです。
それからというもの、ふたりは来る日も来る日もルルが好んだワルツを踊りました。
次第にぴったり息も合ってきて、ふたりはまるで一心同体のような気持ちになっていました。
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