
ブランドを立ち上げて、少し時間が経った頃のこと。ふと、自分の名前の意味を調べてみたくなりました。
万理絵という字。
「万」は、すべて・よろず。非常に多いこと。
「理」は、宝石を磨いたときに現れる筋目模様に由来していて、美しさの本質や、整えるという意味。
「絵」は、色とりどりの糸を集めて模様を描くことから、創造や表現をあらわす文字。
調べながら、気づきました。ジュエリーと向き合う日々は、名前に込められた意味そのものだったのだと。
そのとき、ふと思い出したのが映画『千と千尋の神隠し』でした。
名前を忘れると、自分が誰だったかもわからなくなる。
でも、“ほんとうの名前”を思い出すことで、人は少しずつ、自分自身を取り戻していける。
私たちも、日々の暮らしのなかで、誰かの言葉や、小さな選択に揺れて、自分の感覚や輪郭を見失ってしまうことがあります。
でも、そんなとき、、思いがけない出会いが心の奥に眠っていた何かを目覚めさせてくれる。
宝石との出会いも、きっとそのひとつ。
触れた瞬間、なぜか涙が出たり、懐かしさに包まれたり、温かく感じたり。
閉じていた扉が、ふわりと開いていくような…なんとも不思議な体感です。
そのとき、忘れていた感覚の奥底に触れることができるのかもしれない。
もしかすると、これまで歩いてきた道は、最初から名前という地図に描かれていたのかもしれません。
あなたの名前には、どんな物語が込められていますか?
もしよければ、いつか聞かせてくださいね^^