「星のなる木 ハートのなる木」
ばら色の頬をした女の子とグリーンの瞳を持つ男の子がいました。
ふたりの住んでいる惑星からはルビーみたいに赤いお月さまがふたつ、見えます。
お月さまがひとつに重なる時にだけ落ちてくる、煌めく星くずを集めてはふたりは秘密の宝箱にしまっていました。
何十回、星くずを拾ったことでしょう。
あるとき女の子が宝箱を開けると今まで集めた星くずや大切なお手紙が無くなっているではありませんか。
驚いて中を覗き込むと、小さな光る種がふたつだけ入っています。
「妖精の住む湖のほとりに蒔きなさい。彼らが世話をしてくれるでしょう。」
風の神さまの声です。
「わかったわ。」
女の子は言われた通り種を持って湖のほとりに行き、妖精たちに種の世話をお願いしました。
妖精たちは種のために歌を歌ったり、踊ったり、話しかけたりと、甲斐甲斐しくお世話をしてくれました。
「種さん、種さん。元気に大きくなあれ。」
やがて種から可愛い芽が出て、葉が生えて、
ひとつには星の花が、 もうひとつにはハートの花が咲きましたとさ。
ばら色の頬をした女の子とグリーンの瞳を持つ男の子がいました。
ふたりの住んでいる惑星からはルビーみたいに赤いお月さまがふたつ、見えます。
お月さまがひとつに重なる時にだけ落ちてくる、煌めく星くずを集めてはふたりは秘密の宝箱にしまっていました。
何十回、星くずを拾ったことでしょう。
あるとき女の子が宝箱を開けると今まで集めた星くずや大切なお手紙が無くなっているではありませんか。
驚いて中を覗き込むと、小さな光る種がふたつだけ入っています。
「妖精の住む湖のほとりに蒔きなさい。彼らが世話をしてくれるでしょう。」
風の神さまの声です。
「わかったわ。」
女の子は言われた通り種を持って湖のほとりに行き、妖精たちに種の世話をお願いしました。
妖精たちは種のために歌を歌ったり、踊ったり、話しかけたりと、甲斐甲斐しくお世話をしてくれました。
「種さん、種さん。元気に大きくなあれ。」
やがて種から可愛い芽が出て、葉が生えて、
ひとつには星の花が、 もうひとつにはハートの花が咲きましたとさ。
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